こんにちは、ちゅーやです。
今回は、VIGについて解説したいと思います。
連続増配株を集めたETFではありますが、配当だけでなくリターンも狙えるETFです。
VOOなどと比較していくことで指数との比較も行っていますのでぜひご覧ください。
VIGとは?
VIGは連続増配株を集めたETF
VIGの運用会社であるバンガード社によると、以下のような特徴を持つETFです。
NASDAQ US Dividend Achievers Select Index(旧称:Dividend Achievers Select Index)のパフォーマンスに追随することを目指します。
配当金が前年比で増加している企業の株式のパフォーマンスに追随する便利な方法です。
VIG – Vanguard Dividend Appreciation ETF | Vanguard
米国の企業の中で10年以上連続で増配を続ける企業に投資するもので、定期的に構成銘柄が入れ替わることで常に増配株にのみ投資できるETFです。
日本では、高配当ETFであるVYMの方がメジャーですが、アメリカ人は「増配」に重きを置くのでVIGの方が人気で、運用総額もVIGの方が上です。
VIGの基本データ
2021/7/14現在 | VIG |
運用会社 | バンガード |
経費率 | 0.06% |
純資産総額 | 7.942兆円 |
指標 | NASDAQ US Dividend Achievers Select Index |
配当利回り | 1.53% |
組入銘柄数 | 247銘柄 |
バンガード社が運営する他のETFのVOO(S&P500)やVTI(全米)にはかないませんが、VIGもかなり経費率が低いETFとして知られています。
VIGは「連続増配株」であって「高配当株」ではないので、配当利回りはそれほど高くありませんね。
また、構成銘柄の収益率などの情報をまとめてみました。
VIG | VOO S&P500 | |
平均時価総額 | 18.4兆円 | 19.7兆円 |
PER | 25.8倍 | 26.3倍 |
PBR | 5.1倍 | 4.3倍 |
ROE | 22.3% | 20.0% |
利益成長率 | 11.3% | 18.9% |
構成銘柄回転率 | 14.3% | 4.0% |
VIGはVOOと比較してROEが高く、収益性に優れる一方で、利益成長率が劣ることがわかります。
VIGは「連続増配株」を集めているため、利益をどんどん伸ばしているテクノロジーセクターの恩恵を受けることが出来ていないことが原因と考えられます。
VIGの構成銘柄
構成銘柄上位10社
銘柄名 | 構成比率 |
JPモルガンチェース | 4.00% |
マイクロソフト | 3.80% |
ジョンソン&ジョンソン | 3.70% |
ウォルマート | 3.40% |
ユナイテッドヘルス | 3.30% |
ビザ | 3.10% |
ホームデポ | 2.90% |
P&G | 2.80% |
コムキャスト | 2.20% |
コカ・コーラ | 2.00% |
合計 | 31.20% |
上位10社には日本国内にいても良く聞く会社が多く名を連ねています。
「配当」と聞いてマイクロソフトを思い浮かべる方は少ないと思うので、意外だったのではないでしょうか。
マイクロソフト以外のGAFAMの中では、アップルが配当を出していますので、いずれ組み入れられる可能性がありますが、それ以外のフェイスブックやアマゾンなどは今後しばらく組み入れられることはなさそうです。
構成銘柄のセクター
GAFAMのうちマイクロソフトしか組み入れられていないからか、テクノロジー分野は低めになっています。
テクノロジーは成長企業が多いので、配当を出していない企業が多いことが影響しているのでしょう。
VIGのリターン
長期チャート
青:VIG
赤:S&P500
VIGは長期的に右肩上がりであることが見て取れます。
また、VIGとS&P500を比較すると、ほぼ同じ値動きをしていますが、S&P500の方が若干リターンが良い結果となっています。
ただ、リーマンショック時を見ると、VIGの方が下落幅が小さいことを考えると、暴落耐性はVIGの方が高いと言えるかもしれませんね。
分配金(配当)推移
連続増配株を集めているだけあり、VIGは長期的に増配をしていますね。
VIGの配当利回りは1.5%程度であるため、それほど高いわけではありませんが、増配をしてくれれば配当利回りがどんどん高くなっていきます。
ただ、VIGは「連続増配株」を集めたETFであるにもかかわらず、VOOやVTI、VYMの増配率に劣る結果となっています。
その中でも特に、VYMに関してはVIGと比較されることも多いですが、別の記事で詳しく解説しています。
興味があればご覧ください!
トータルリターン
平均年間リターン | VIG | VOO S&P500 |
3か月トータルリターン | 4.86% | 6.54% |
1年トータルリターン | 35.64% | 39.81% |
3年トータルリターン | 17.11% | 18.26% |
5年トータルリターン | 15.46% | 17.47% |
VIGのトータルリターンを見ると、コロナ禍の金融緩和による株高による影響で、トータルリターンはかなり高い値で推移しています。
ここ数年、S&P500は平均年間リターン8%程度で推移してきたことを考えれば、非常に高い数値です。
しかし、VOOよりもリターンは低く、トータルリターンを考えるのであればS&P500に連動したVOOの方が優れていることがわかります。
VIGに投資するべき?
VIGは暴落に強い
株式投資をするうえでの目的は①暴落耐性、②トータルリターン、③配当の3つがあると思っています。
その中でもVIGは暴落耐性がVOOと比べて良い、ディフェンシブなETFであると言えます。
目的 | 適したETF (バンガード社) |
暴落耐性 | VIG |
トータルリターン | VOO, VTI |
配当 | VYM |
暴落耐性がありつつ、VOOに近いリターンを上げられるETFを求めるのであればVIGは選択の余地がある素晴らしいETFだと思います。
ただ、ここで言う暴落耐性はリーマンショック時の話なので、今後も暴落時に値下がり幅が小さくなるとは限らない点は頭に入れておいてください。
比較的、守りの投資というイメージで良いです。
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リスク許容度にあわせた投資を!
リスク許容度以上の投資をしてしまうと精神的に良くないだけでなく、投資リターンを下げる要因になります。
以下の記事でリスク許容度について解説していますので、参考にしてください!
自分のリスク許容度を知って、適切な額を投資しましょう!
まとめ:VIGは暴落耐性がある米国ETF
今回はVIGの紹介をしました。
個人的にはVOOでも十分かと思いますが、暴落耐性がありつつ、VOOに匹敵するリターンを出すことができる点はVIGならではのストロングポイントです。
平均増配率:7.81%
平均年間リターン:15.46%
長所:暴落耐性あり?
最後までご覧いただきありがとうございました!
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