インド株式ETFのEPIとインドの成長性まとめ

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ちゅーや

こんにちは、ちゅーやです。
人口増加国で、近いうちに世界一の人口が多い国になるとされているインドを解説します。

インド主要30銘柄で構成されるSENSEXはコロナショックによって40%暴落し、1日の感染者数が30万人を超えるなどインドは新型コロナウイルスの影響を強く受けてきました。

しかし、現在(2021年10月)では2020年の高値から+46%も伸びており注目を集めています。

今回はそんなインド株について、インドの人口やGDPのデータを使って将来性をお伝えします。また、日本で簡単にインド株に投資ができるEPIについても解説します。

目次

インドについて

人口と人口形態

データ引用:World Economic Outlook Database: October 2021
2010~2019年
平均増加率
2021~2026年
平均予測増加率
インド+0.91%+1.17%
中国+0.55%+0.17%
日本-0.10%-0.45%
米国+0.67%+0.35%
データ引用:World Economic Outlook Database: October 2021

2021年時点の人口は中国が第一位ですが、インドが2024年に第一位になることが予測されています。
また、2010~2019年の平均人口増加率と、2021~2026年の平均予測人口増加率を比較するとインドは人口増加率が加速していることがわかります。

人口が減少する局面に入る兆しすら見せておらず、さらなる人口増加が見込めます。

人口が増加するということはそれだけサービスの受け手が増加するということなので、物がたくさん売れ、経済がどんどん上向いていくためインドは将来有望と言えるでしょう。

インドの人口動態

引用:インド人口動態・識字率まとめ (vagabond-india.com)

インドの人口は若い人口が多く、25歳未満の人口が50%を超えていると言われています。日本では、ちょうど50%の年齢が40代後半であることを考えれば非常に若い国ですよね。

若い世代は遊びや結婚、出産、子育て、家や車の購入とお金をたくさん使う世代でもあります。そうした世代の割合が多いというのは経済にとってはプラスですね。

GDPの成長率

データ引用:World Economic Outlook Database: October 2021
西暦対前年比
GDP成長率
対2021年比
GDP成長率
2000~2020平均+9.3%
2021+10.7%
2022+10.3%+10.3%
2023+8.2%+19.3%
2024+7.8%+28.7%
2025+7.7%+38.6%
2026+7.6%+49.1%
データ引用:World Economic Outlook Database: October 2021

GDPの成長率自体はインドよりも中国の方が高くなっていますが、中国はコロナショックからの回復の影響があるのにもかかわらず、2010~2019年平均よりも今後5年間の予測の方がGDPの成長率が減速しています。

一方、インドはコロナショックからの回復の影響があるとはいえ、GDP成長率が加速しており、2026年の対前年度GDP成長率も+7.6%と2010~2019年平均と同等の数値となっており、今後も安定した高成長が期待できます。

インドは財政的に大丈夫?

では、インドに投資するリスクはないのでしょうか。財政リスクはないのでしょうか。

結論から言えば、必ずしも安全・大丈夫とは言えない状況なのが事実です

コロナ禍によって、インド経済の抱える大問題である財政赤字が、さらに深刻化することが危惧されている。インドの財政収支は、長期にわたり大幅な赤字が続いている。財政赤字の対GDP比率を見ると、インドは、東南アジア諸国はもとより、新興国平均よりもかなり大きい。このような大規模な財政赤字の慢性化は、インフラ整備を阻害し、それが、インド経済の供給サイドの脆弱さをもたらし、また、外資系製造業のインド進出を躊躇させる原因になってきた。さらに、財政赤字が大規模かつ慢性化していることは、恒常的にインフレ圧力や経常赤字拡大圧力を高めるなど、健全なマクロ経済運営を妨げる要因にもなってきた。このように、財政赤字は、インド経済にとって大きなボトルネックとなってきた。

インドの経済動向(2020年7~9月期) (murc.jp)
引用:インドの経済動向(2020年7~9月期)

インドは今後大きな成長を見込める一方で、こうした財政リスクがあることも理解しておくことが重要です。

SENSEX(インド主要30銘柄)のチャート

コロナショック前からのチャート

引用:TradingView

SENSEXはコロナショック前の高値から約46%も伸びています。きれいな上昇トレンドなのでまだまだ株価が上昇する可能性は大いにありえます。

過去15年のチャート

引用:TradingView

SENSEXは2006年から約380%伸びており、年率に換算すると約9.3%になります。同時期のS&P500の上昇率が約220%で年率約5.4%であることを考えれば、非常に良い成績です。

インドに投資できる米国ETF:EPI

ETFの比較(EPI vs 02836 vs 1678)

米国市場以外に上場するETFであれば他にも投資可能なETFがありますが、日本の証券会社を利用して投資できる米国ETFは一つのみでEPI(WisdomTree India Earnings Fund)と呼ばれるものです。

米国、香港、日本に上場するインドETFをピックアップし、比較した表が下の表になります。

スクロールできます
EPI02836
iShares S&P BSE Sensex India ETF
1678
NFインドNIFTY50
運用会社WisdomTreeBlackRock野村アセットマネジメント
指数ウィズダムツリーインド・アーニングス・インデックスBSE SENSEX IndexS&P CNX Nifty指数
経費率0.84%0.64%0.95%
構成銘柄数3523250
純資産総額1,096億円124億円110億円
上場市場米国香港日本

02836はEPIよりも経費率が低く優れたファンドと言えますが、純資産総額が低く、また構成銘柄数も少なくなっています。インドは新興国でありボラティリティが大きくなることが予想されるので、リスクを抑えるためにもこの2つの数値は大きい方が良いでしょう。

1678は経費率が高く、純資産総額が少ないため見劣りしますが、日本円建てで購入でき為替を気にすることなく投資できる点は良いかもしれませんね。

EPIの利点
✔ 純資産総額が大きく、流動性リスクが低い
✔ 構成銘柄数が多く分散がしっかりされている
EPIの欠点
✔ 02836よりも経費率が高い。逆に言えば、経費率だけを考えるならば02836への投資がおすすめ

EPIの上位構成銘柄

スクロールできます
銘柄名割合セクター
リライアンス・インダストリーズ8.17%エネルギー
HDFC5.06%金融
インフォシス5.01%テクノロジー
ICICI銀行3.44%金融
タタ・コンサルタンシー・サービシズ2.73%テクノロジー
ナショナル・サーマルパワー2.68%公共事業
インド石油会社2.03%エネルギー
パワー・グリッド・コーポレーション・オブ・インディア1.97%公共事業
ヒンドゥスタン石油1.92%エネルギー
ラーセン・アンド・トゥブロ1.86%資本財

他にもインドに投資する方法はある

投資信託で投資する

ETFではなく投資信託で投資する手法もあります。投資信託とETFの違いは「上場」しているかしていないかの差です。一般的にはETFの方が手数料が低く抑えられるメリットがあります。

SBI証券でインドに投資できる投資信託のうち、以下の条件に合う投資信託は「ピクテ-iTrustインド株式」1件しかありませんでした。

①買い付け手数料無料
②信託報酬1.65%未満
③償還までの期限:無期限

少なくともSBI証券の取り扱うインド投資できる投資信託の中では 「ピクテ-iTrustインド株式」 は優良ファンドと言えます。

ADRで投資する

ADRとは『American Depositary Receipt』の略で、米国外の外国企業などが発行する有価証券に対する所有権を示す米ドル建て預かり証書のことです。

ADRを利用すれば通常の米国株式と同様に取引ができるため非常に便利です。例としてSBI証券では以下のようなインド株式がADRで取引できます。

ドクターレディーADR
タタモータースADR
サイファイテクノロジーADR
べダンタADR
HDFC銀行ADR
インフォシステクノロジーズADR
ウィプロADR
ICICI銀行ADR

ADRで取引できるのは大企業の銘柄ばかりですが、それでも良い方はADRで投資する方法も検討してみてください。ただし、分散投資がしにくくなるので、リスクが高くなる点には注意が必要です。

インド株式に投資できるおすすめ証券会社

おすすめ証券会社
①SBI証券
②楽天証券
③LINE証券

SBI証券楽天証券LINE証券
EPI購入可否××
投資信託での投資
ETF手数料0.495%0.495%米国ETF
取り扱い無
投資信託手数料買い付け 0%買い付け 0%買い付け 0%
最低投資金額100円100円100円

SBI証券

SBI証券は、国内証券会社最大手の企業で「みんなの株式2021年ネット証券年間ランキング」にて7年連続1位に輝いています。
手数料が楽天証券とともに国内最低水準で、取り扱い投資信託や海外株式、IPO取り扱いの数も豊富で、インド株式投資だけでなく様々な投資ができる点が非常に魅力的です。

そのため、SBI証券はどんな投資方法をするにも口座を持っておいて損はない優秀な証券会社です。

楽天証券

楽天証券は、最近非常に勢いのある証券会社で、SBI証券を上回るスピードで新規顧客を獲得しており、いずれSBI証券を抜いて口座開設数No.1となるのではないかと言われています。

手数料はSBI証券と同じ業界最低水準、投資信託や海外株式の種類も豊富です。
また、楽天証券最大の強みは積立投資信託を楽天カード決済をすれば1%のポイントが貯まるだけでなく、楽天ポイントで投資ができることでしょう。

SBI証券同様、万能な証券会社です。楽天のサービスを使っている方には特におすすめです。

LINE証券

LINE証券は国内株式及び投資信託のみの対応となっており、ラインナップの観点でSBI証券や楽天証券に劣ってしまいます。

ただ手数料という点では負けておらず、特に単位未満株の手数料は業界最低水準と大きなメリットです。そのため、単位未満株投資のハードルが低く、初心者の方に非常におすすめの証券会社となっています。

インド株投資は投資信託を通して可能ですが、国内株式投資もしてみたい初心者の方はまずはLINE証券を開設することをおすすめします。

また、現在、最大3,000円分の株の購入代金をもらえるキャンペーン実施中です。今ならお得に投資を始めるチャンスです!(2021年4月現在。口座開設にあたってはキャンペーン内容のご確認をお願いいたします。)

まとめ

今回はインド投資について解説しました。インドは人口が拡大しており、GDPもしっかりと成長しており、今後益々成長が期待できる新興国ですが、懸念点もしっかりと理解したうえで投資するように心がけましょう!

ちゅーや

最後までご覧いただきありがとうございました!

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