こんにちは、ちゅーやです。
今回は、QQQにレバレッジをかけるべきか考えていきます!
最近、TwitterなどのSNSで「レバナスに突っ込みました」「レバナス積み立て始めました」という声をよく聞きます。
しかし、レバナスは本当に積立投資に適しているのでしょうか?
そこで今回は、QQQとQQQの3倍レバレッジETFであるTQQQの比較をしていきたいと思います。
この記事を読めば分かること
✔ QQQとTQQQの基本情報比較
✔ QQQとTQQQの積立投資結果
✔レバレッジ投資は積立に適しているか
QQQとTQQQの基本情報比較
QQQ | TQQQ | |
名称 | インベスコQQQトラスト・シリーズ1 | プロシェアーズ・ウルトラプロQQQ |
運営会社 | Invesco | ProShares Trust |
指数 | ナスダック100指数 | ナスダック100指数の日次運用実績の3倍 |
経費率 | 0.20% | 0.95% |
QQQとTQQQの違いはレバレッジがかかっているかいないか、また経費率にあります。
TQQQはレバレッジをかけて投資を行うため、どうしても手数料が高くなってしまいます。QQQやTQQQのリターンを考えると微々たるものですが、その分のリターン減少には注意ですね。
QQQとTQQQの積立投資結果
- 月初めの終値ベースで500ドルを投資
- 評価額も月初めの終値ベースで計算
- 定額買い付けが可能と仮定して計算(実際は整数単位での購入しかできない)
2010年3月~2021年12月
QQQ | TQQQ | |
元本 | $71,000 | $71,000 |
最終評価額 | $277,058 | $2,613,629 |
損益($) | $206,058 | $2,542,629 |
損益(%) | 290% | 3,581% |
最大下落率 (指数) | -17.45% (2018/8~2018/12) | -48.77% (2018/8~2018/12) |
最大下落率 (評価額) | -15.78% (2018/8~2018/12) | -48.51% (2018/8~2018/12) |
瞬間最大損失率 | -7.73% | -22.48% |
2010年代は米国株が絶好調だったため、QQQもTQQQも大きなリターンを出しています。特にTQQQは驚異的で710万円が2億6000万円以上になっています。
最大下落率はQQQが15.78%で、TQQQが48.51%でした。調子のよかった時代でもこれほどの下落はあり得る点は覚えておきましょう。
QQQとQQQの値動きを3倍にしたものとの比較
TQQQの設定日の関係上、2010年以前の価格推移が比較できないため、QQQの値動きを3倍にした指標を作成し、QQQと比較してみました。
条件は以下の通りです。
- 月初めの終値ベースで500ドルを投資
- 評価額も月初めの終値ベースで計算
- 定額買い付けが可能と仮定して計算(実際は整数単位での購入しかできない)
1999年4月~2021年12月
QQQ | QQQ 3倍レバレッジ | |
元本 | $136,500 | $136,500 |
最終評価額 | $910,039 | $10,390,192 |
損益($) | $773,539 | $10,253,692 |
損益(%) | 567% | 7,512% |
最大下落率 (指数) | -65.25% (2000/3~2001/4) | -98.70% (2000/3~2001/4) |
最大下落率 (評価額) | -30.61% (2000/3~2001/4) | -92.01% (2000/3~2001/4) |
瞬間最大損失率 | -51.88% | -89.65% |
QQQの3倍レバレッジが非常に大きなリターンを上げることが分かりました。
さきほども紹介したように、2010年代の米国株が絶好調だったことが非常に大きいですね。特にGAFAMのリターンはすさまじいものでした。
一方で、ITバブル崩壊時にはQQQが65.25%の暴落をしたため、3倍のレバレッジをかけていた場合は-98.7%もの大暴落。投資資金がたったの一年で8%ほどになり、損失率も約90%と恐ろしい一年となりました。
1999年4月~2014年4月
1999年4月~2021年12月のグラフでは初期の値動きが分かりづらいので、1999年4月~2014年12月のグラフも載せておきます。
QQQの3倍レバレッジ商品積立の場合、非常に値動きが激しいのがみてとれます。
ITバブル崩壊やリーマンショックの影響でなかなか思うように株式が伸びていきませんでした。
ここ10年程米国株は絶好調でしたが、今後はこうした値動きになる可能性も十分にあることは頭に入れておいた方が良いでしょう。
レバナスなどのレバレッジ投信積立はおすすめか?
- 超ハイリスク超ハイリターン投資
- 過去の傾向から少額でも大きなリターンの可能性大
- 投資資金が10分の1になる可能性を許容できる額の投資はOK
ここまで紹介してきた通り、TQQQは非常に大きなリターンを得ることができ、これは2倍レバレッジの楽天レバレッジNASDAQ-100(通称:レバナス)でも同様です。
ただ、3倍レバレッジの場合は1年以上の長期にわたって下落し続け、高値から98%の大暴落。投資資金も10分の1以下に大暴落する場面がありました。
結果手金持ち直したので良かったですが、あのまま停滞する可能性もありますし、なにより精神安定上良くありません。
加えて、値動きに耐えられず安値で売却してしまうかもしれません。
そうした大暴落・大悲観局面でもホールドして積立を続けられる人だけがレバレッジ積立のリターンを享受することができるのです。
どんな大暴落でも耐えることができて、積立を続けられる人以外は、基本的にレバレッジ投信(ETF)積立はおすすめできません。
自分のリスク許容度のはかり方については以下の記事をご覧ください!
まとめ:リスク許容度をよく考えて投資しよう
今回は、QQQとTQQQの比較をしました。
資産の大部分をレバレッジ投信にしたり、レバレッジ投信Fの積立投資が流行っていて、リターンの大きさにうらやましくなるかもしれません。
ただ、レバレッジ投信は暴落時はとことんやられます。前回の高値を取り戻すのも遅くなります。
投資したい場合は、そうしたデメリットも理解した上で行うように心がけましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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