インド株の過去のリターン
インド株なんて大したことないでしょ?
と、思った方も多いかもしれません。確かにここ最近では「インド株最強!」なんて声は聞こえてきませんから、当然と言えば当然です。
ただ、あなどってはいけません。2000年からの20年間を見れば、インド株の方が米国株よりもパフォーマンスが優れているんです。
確かに2000年代の伸びによる影響が大きいと思うので、この10年くらいでデータをとれば米国株の方がパフォーマンスが良いかもしれません。
でも、日本や中国と違って、インドは過去の株価を高値更新し続けているので、評価に値するんじゃないかと感じています。
インド株のおすすめポイント
①生産年齢人口が増加中
インドは2023年に世界一の人口を有する国になり、今後さらにその差を広げる予測となっています。
もちろん生産年齢人口も伸び続けており、これからさらなる経済発展が期待できる点は非常に大きな魅力です。
新興国市場といえば、真っ先に思い浮かぶのが「中国」だと思いますが、中国よりも人口形態が優秀で、魅力がある国と言えるわけです。
また、生産年齢人口が増えているインドにおいては人口ボーナスの恩恵も期待できます。
働く世代がその他世代の2倍以上になると人口ボーナスと言われ株価が上昇する目安と言われています。
下表のように過去の日本を見ても、人口ボーナス時には株価が急上昇しているため、インドもこの恩恵を受けることができれば非常に高いリターンを叩き出すことも夢ではありません。
日本:1959年から1989年の30年間で株価が50倍
→インド株も10倍以上の上昇が期待できる?
米国の裏にある立地の良さ
インドはアメリカの裏にあり、アメリカとの時差が12時間30分〜9時間30分ほどあるため、アメリカ企業はインドにも支社を設立することで24時間営業をすることが可能になります。
中でもシリコンバレー付近との時差は12時間30分と、昼夜が逆転しています。このことから、アメリカのIT企業が進出してきやすい立地的なアドバンテージがある国なのです。
特にIT企業においては、24時間ハッキング等を監視したりする必要があるため、インドという国の重要性は高いと言えるでしょう。
優秀な人材が多い
インドと聞くと、数学を思い浮かべる方も少なくないはず。
そのイメージが正しいかどうかはわかりませんが、事実、世界で活躍するインド出身人材の多くはIT系、つまり理系出身者が中心となっています。
中には、下記のような超有名企業でCEOを務める人材も出てきており、インド出身の人材は世界中で活躍しています。
そんな優秀な人材が集まるインドは魅力的な投資地域と言えるでしょう。
- Alphabet、Google サンダー・ピチャイ
- Microsoft サティア・ナデラ
- 米マスターカード 元CEO アジェイ・バンガ
- ペプシコ 初の女性CEO インドラ・ヌーイ
2027年にはGDP世界第3位に!
インドは経済成長が著しく、2025年にはドイツを抜いて4位、2027年には日本を抜いて3位になることが予測されています。今後さらに成長していけば、中国やアメリカまでも抜く未来もあるかもしれません。
人口が増えているインドなら、そんな未来も期待してみたいですね。
賃金もしっかり上昇している
インドは賃金もしっかり上昇しています。賃金が上昇すれば、物が売れる、物が売れれば賃金が上がる、といったようにどんどん経済が上向いていきます。
もちろん、過度な成長をしないようにコントロールする必要がありますので、中央銀行や政府が一定の規制等をすることは考えられますが、日本と違い、インフレ傾向にあるのは素晴らしい点ですね。
投資信託はiFreeNextインド株インデックスとeMAXISインド株式インデックスがおすすめ
おすすめポイント①手数料が安い
この2つの投資信託をおすすめする最大の理由が手数料の安さにあります。
購入時、売却時の手数料が無料なのはもちろんのこと、信託報酬も低水準に抑えられているので、パフォーマンスを最大化することができます。
おすすめポイント②インデックスに連動
この2つの投資信託は、Nifty50インデックスに連動しています。これは、インドを代表する約50社の時価総額加重平均で算出される指数で、インド株を代表する指数です。
日本で言えばTOPIX、アメリカで言えばS&P500と言ったところでしょうか。
ところでインデックス投資の基本は「長期、放置」の2点にあります。
- 長期投資
- 放置すること
これら2つのルールは守るのが意外と難しいものですが、初心者の方でもリターンを出すことが出来る投資として非常におすすめです。
ただ、新興国株については多少リスクが高いものになる点だけは注意が必要です。
Nifty50に投資できる投信の手数料比較
通常、投資信託よりもETFの方が手数料が安いことが多いですが、楽天証券で投資できる商品を比較すると、投資信託の方が手数料的に有利です。
信託報酬[/年] | |
iFreeNextインド株 | 0.473% |
eMAXISインド株式 | 0.44%以下 |
1678 | 1.045% |
よほどのことがなければ、ETFではなく、投資信託を選ぶことをお勧めします。
まとめ
今回紹介した通り、インドは今後が明るい投資地域です。
もしかすると今後10年間で最もリターンが高い投資地域はインドなんてことになる可能性もゼロではありません。
もちろんリスクも高いことは覚えておかないといけませんが、それだけ大きなリターンが狙える魅力的な投資地域ということになりますね。