こんにちは、ちゅーやです!
1985年以降のデータで4%ルールの検証をしていたところ、毎年4%切り崩すのは余裕ということが判明しました。
そこで、何%までなら元本が毀損せずに残っていたのかを計算してみましたので紹介します!
シミュレーション条件
投資対象 | S&P500 |
切り崩し率 | 4%~8%/年 定率 |
切り崩しタイミング | 毎月初め |
期間 | 1985~2021年のうちの30年間 |
暴落時の対応 | 特になし |
切り崩し開始時資産 | 「1」として計算 |
シミュレーション条件は上記の通りです。
30年間新規の投資はせず、定期的に切り崩していったときにどれくらい資産が残るのかをこれから紹介していきます。
切り崩し開始時の資産は「1」として計算しているので、比率としてみていただければと思います。
※本家・トリニティスタディの研究では、「定率」ではなく「定額」での切り崩しを想定していますが、今回は「定率」でのシミュレーションとなります。
4%ルールの結果
まずは、王道の4%ルールの結果から紹介します!
数値
切り崩し開始時点での資産を「1」としてどれくらい資産が残ったのかを下の表に記載します。
ちなみに、30年間毎年資産の4%ずつ切り崩したとすると、本来であれば資産は当初の30%未満しか残りません。
期間 | 30年後の資産 |
1985~2014年 | 3.34 |
1986~2015年 | 2.75 |
1987~2016年 | 2.50 |
1988~2017年 | 3.30 |
1989~2018年 | 2.73 |
1990~2019年 | 2.95 |
1991~2020年 | 3.25 |
1992~2021年 | 3.32 |
どこの期間を切り取っても30年後の資産額は2.5倍以上と非常に増える結果となりました。
30年間切り崩しているのにこれだけ資産が増えているのは本当にすごい結果ですよね。
グラフ
4%ルールでは、資産が「1」を割ることがほとんどなかったので、資産が少なくなることによる心理的な負荷があまりかからなかったのではないでしょうか。
7%ルールの結果
次に7%ルール適用時の結果を紹介します。
数値
切り崩し開始時点での資産を「1」としてどれくらい資産が残ったのかを下の表に記載します。
ちなみに、30年間毎年資産の7%ずつ切り崩したとすると、本来であれば資産は当初の11%ほどしか残りません。
期間 | 30年後の資産 |
1985~2014年 | 1.35 |
1986~2015年 | 1.12 |
1987~2016年 | 1.01 |
1988~2017年 | 1.34 |
1989~2018年 | 1.11 |
1990~2019年 | 1.19 |
1991~2020年 | 1.31 |
1992~2021年 | 1.34 |
どこの期間を切り取っても30年後の資産額は1.0倍以上と資産が減らない結果となりました。
30年間毎年7%切り崩してこの結果は驚愕ですね!
グラフ
7%ルールではリーマンショック時に元本を下回る結果になっていますね。
出口戦略は7%ルールでOK?
今回のシミュレーション条件の下では、毎年7%ずつ定率で切り崩しても30年後の資産は切り崩し開始時の資産額を下回らない結果となりました。
じゃあ、7%ルールでOKなんだね!
と思う方もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください。
確かに今回のシミュレーションでは大丈夫でしたが、調子の悪い期間に当たってしまうと大きく資産を減らす結果になる可能性も大いにあります。
そのため、万人に推奨するものとしては「4%ルール」です。
ただ、4%ルールだとお金が余り過ぎてしまう可能性も高く、老後に大金を持っていても仕方ないと感じる方は切り崩し開始時の資産を下回ることを前提にして毎年6~7%ずつ切り崩すのはアリだと思います。
最後に
今回は7%ルールについて紹介してみました。
皆さんもこの機会に出口戦略について考えてみてください
最後までご覧いただきありがとうございました!